やがて夜が近づき太陽が沈んだ時俺達は門の近くに集まり組ごとに並んでいた。すると土方さんが前に出て来て、
土「お前ら全員覚悟はいいなぁ!」
隊士ら「はい!!」
土「今から二手に別れる!現場近くについたら各組長の指示に速やかに従え!わかったか!」
隊士ら「はい!!」
そういうと土方さんは近藤さんに軽く目配せし俺達はそれぞれの目的の場所に足を運んだ。
夜空はあの時着ていた忍服を身につけて俺の少し後ろを着いて着た。そもそも今は蒸し暑さ真っ只中の夏な訳なんだけどこれで今から人斬りをしなきゃだからこれより暑くなるんだろうな。
夜「平助君?」
平「んー。」
夜「月の光るとどく暗闇に気をつけて…。」
平「何でだ?」
夜「村の刺客が来てる、この前平助君の頭痛は多分それが原因。もしかしたらってこともあるから。」
平「そうか…。」
夜「ごめんね…。」
新「近藤さん。これ以上ぼーっとしてたら逃しちまうぜ。」
近「そうだな。…そろそろ行くか…。」
総「ですね。華楠ちゃん大丈夫?」
華「はい。」
そうして俺達は池田屋に足を踏み入れた。敵は二階にいるようだ。
近「こちらは会津藩お預かり壬生路新選組である。御用のため宿内を改める!」
そんな叫び声と共に二階の部屋からたくさんの薩摩や長州の浪士達が出てくる。その瞬間俺達は降りてくる浪士と刀を交える。しかし夜空と華楠はもう俺達のそばにはいなかった。夜空は二階の階段を過ぎた所にある一階を見渡せる手すりに着陸していた。華楠はいつの間にか浪士の連中の中にいた。しかもその姿は九つの尾がある妖狐へと姿をかえていた。夜空は姿をかえていなかった。完全に手持ちの能力で闘うのだろう。
浪1「な!?なんだこの女は!」
浪2「こっちは何だ!?化け物か?」
夜「…。」
夜空はあっという間に浪士達の…






心臓や首を





跳ねていた。