左「まさかな。」
総「強いじゃない。」
夜「ありがとうございます。」
土「しかしさっきの感じはやばかったな。俺でも身震いがした。」
総「鬼でもビビるんですね。」
一「なかなかの腕前と言うことだ。」
みんなはおのおの夜空と話が終わると帰っていった。俺はただぼっと雪の上にへたり込んでいた。そこにもう変化を解いた夜空が駆け寄り俺に手を差し伸べた。それがあまりにも昔と似ていてあまりにも美しかった。
平「…。」
夜「?…どうしたの?何か私に付いてる?」
平「あ…!いや何でもねぇ。ただ…夜空変わったなって思ってさ。」
夜「そうかなあ…。あんまり意識無いよ。」
平「いや変わった変わった。ちっさいころと比べてたくましくなった。」
夜「なんか私が男みたいな言い方だね。」
平「まあでも前より美人になったのは本当だけどな!」
夜「うぇ!?」
平「さ。行くぞ明日は早いからな!!」
夜「うん。」
そう言い俺は夜空の手を引っ張って部屋に連れて行った。俺の部屋は組長だけあってわりかし広い。タンスから布団を出してその日俺は眠りについた。
不思議な夢とともに
*+*+*+*+*+
?「と言うわけでそちらの坊ちゃんの権利は私達の村が使役いたしますよ?」
(あれは誰だ?)
?「ええ。どうせ領主様も必要と思われて無いのだし大丈夫です。」
(あいつらは確か藤堂藩の…俺を霧ヶ隠に連れてきた…。)
?「わかりました。そういうことなら承りましょう。ちょうどお嬢の遊び相手ぐらいは欲しいとおもってましたからね。」
(あそこにいるのは小さい頃の俺?それに夜空もいる。)
「10両でしたかな。」
「おお。ありがとうございます。」
(どういう事だ?俺もしかして売られたのか?だとしたら何故ここにいる?)
*+*+*+*+*+
夜「平助君?」
平「…夜空?。」
夜「おはよう。朝だよ。」
新「寝坊だバカ。」
左「夜空はもうとっくに朝餉を作ってるんだぜ。早くおきやがれ!!」
平「うん。」
そうして俺はとにかく着替えて飲み込むように朝餉をたべ中庭に向かった。当然夜空を連れて。