車イスのウザグシ



<キィィィン.....>

自転車の止まる音。
私はふと振り返ると




「......あ」




「あっ.........っお前!!」



「はっ!?バカグッ、いや!べ別にそんなんじゃないのっ!勘違いしないで!!」

「私は秋人に用があるだけだから!!」

私は全力で身振り手振りで拒否した。


「...」


ーはー?なんで、よりにもよってバカグシ!?!


うわっ災厄だあああ.......



そこに立っていたのは

私、美帆とダントツで仲が悪いバカ男子の、


尾串剛
通称バカグシの姿だった。