1ヶ月間?? なんでサクはたった1ヶ月の為に、しかも私なんかの為に頭を下げているのだろう? 「サク、顔上げて。」 そういうと、サクは恐る恐るといった感じで顔を上げた。 「あのさぁサク、他の人に頼めば良いでしょ。私なんかに、頭下げる必要ないから。」 そうだよ。 きっと私より歌が上手くて、喜んでバンドに入ってくれる子なんてたくさん、居る。 「分かった。」 サクのその言葉が、痛い。 断りたかったはずなのに。 ・・バカみたい。 「なんて言うと思った!?」