「22万なら平気だよ。あたし、あるから」

「ほんと?」

「うん」

「ほんとに、いいの?!」


何度も念を押すリョウ。


「いいよ!」


答えた瞬間、またリョウに抱きしめられた。

リョウの腕の中で、幸せを感じるあたし。

ずっと、こうしていたいよ……。

あたしが甘い気分に浸っていると、リョウは耳元でささやく。


「ミユキが好き。大好きだよ」

「あたしも……」


言った直後、リョウの唇があたしの唇に触れた。

あたしは頭が真っ白になる。

ほんの一瞬のフレンチキスだけど……

永遠の宝物のように感じて……

泣きたくなるほど嬉しかったんだ。