「ミユキはもう夕飯、食べた?」

「ううん、まだ」

「ごめん。俺、さっきまでお客さんと一緒で。夕飯も済ませちゃった……」

「気にしなくていいよ。あたしはコンビニで、サンドイッチでも買うから」

「コンビニでサンドイッチ買うの?」

「うん!リョウ君の部屋で食べさせてね」


あたしの言葉を聞いた途端、リョウの表情が曇る。


「ごめん。今日、部屋は無理なんだ」

「どうして?」

「メチャクチャ散らかってるから。部屋は今度にしよう」

「うん……」


あたしはガッカリした。

リョウの部屋に行けるのを、楽しみにしていたから。

リョウの生活の場を見たかったし。

一人暮らしの部屋に呼んでもらえたら、『彼女』としての自信も持てるし。

部屋でイチャイチャしたかったし……。

いろんな期待が大きく膨らんでたのに。