「気持ちだけじゃないよ。ちゃんと実行するから!」

「ありがとう……」


あたしは本当に嬉しかった。

リョウにここまで言われて凄く幸せだった。


「ねぇ、リョウ君……」


あたしはネットカフェにいた時から、聞きたかったことを尋ねる。


「リョウ君は何でこの仕事を選んだの?」


途端にリョウは、しんみりした表情になる。


「うち、母子家庭でさ。実家は宮城なんだけど、すごく貧乏で……」


リョウの言葉を真剣に聞くあたし。


「だから実家に仕送りもしたいんだよね。妹はまだ高校生だし」

「……」

「この仕事なら時給がいいし、稼げると思ったんだよ」

「そっか……。リョウ君、偉いよ! 家族思いで」


あたしは涙が出そうになった。