でもなんかつっかかるな、なんで真菜は恵子さんの気持ちわかったんだろう
あんなに他人だとか言ってたのに
真菜に聞いてみるか
そして俺は真菜を呼び出した
「真菜、話があるんだけど」
「私も話があるの」
「お先どうぞ」
「えっ、葉山が先言ってよ」
「……いいけど
なんで恵子さんのこと母親と思ったの?
いくら自殺しようとしたからって気持ち変わりすぎじゃね?
あんなに他人面してたのに」
「ああ、それはね
お母さんの着替えを家に取りに行ったとき見たの
初めてお母さんの部屋入ったんだけどね
全部私だったの
写真やビデオ、一才の時から大学までの記録が全部あった
それ見て私、お母さんに愛されてるんだなって思った
それと
あなたのお兄さんの祐毅さんにいろいろ聞いたんだ
祐毅さんもお母さんのことかなり心配してくれててさ、お母さんのために私に全て話してくれた
あと
お母さんのお見舞いに色んな人が来たんだ
その人達さ、みんなお母さんに感謝してた
だからすごい心配してくれててね
いろいろ教えてくれた
そしたらなんかわかったんだ
この人は私のお母さんなんだって
お母さんは私のこと放置してたけど仕事頑張ってたってことも色んな人から聞いてわかった
今まで高校、大学に行けてるのもお母さんのおかげだった
それなのに私はそれに気づかないでひどいことした
だから決めたんだ
これからは今までの分までお母さんを大切にしようって
もうマイナスに考えることやめた
これからを大切にする!」
「真菜…………」
「葉山、ありがとう
あんなに私のこと気づかってくれて
そしてごめんね
あんなにいろいろしてくれたのに素っ気ない態度とっちゃって」
「いや、全然いいよ
それよりお前の話は?」
「えっと………
好きです……
あなたのことが好きです」

