私は靴をはきながら、キツい口調で言った。
「いいこと!?真は私以外の女の子とあんまり親しくしないこと!いいわね!?」
「ああ。わかった」
真は微笑んで言った。
本当にわかってるのかしら?
心配だわ………。
学校の女子にもし、私に言ったようなことをしたら、大問題になりかねないわ。
私は小さめのリュックを背負い、玄関を開けた。
「瑠璃子の家って大きいよな」
「まぁ……そうね」
日本家屋だもん。
昔住んでいたところから引っ越してきたばかりのときはよく、家の中で迷子になったなぁ。