「ご飯持ってきたわよー…って」
お母さんが拓斗に気づいた。
「あ、拓斗ってゆーの」
あたしはご飯を受け取って答えた。
「お邪魔してます」
「ありさとはどんな関係?」
にやにやしてるお母さん。
初めて見たかもしれない。
「ただの知り合いです」
「そうなのね!やっと恋でもしたのかと」
にこっと拓斗にお母さんが微笑んだ。
拓斗があたしを見つめてくる。
「んまそーゆーことだから出てって」
あたしの部屋から追い出して
鍵を閉めた。