「俺のことゆった?」
拓斗が気にかけてくる。
「友達来てるってゆったから大丈夫」
男だなんてゆってない。
恋バナなんてしないあたしが
急に男なんて連れてきたってゆったら
お母さんはなんてゆうのかわかんなかったから。

「適当に座って」
あたしは部屋のドアを閉めた。
「綺麗だなってかなんもねーな」
確かにあたしの部屋はシンプル。
だけど物はある。
「いや写真とかあるほうじゃん」
あたしは指差した。