―――あの日の約束を。




ギィと音がして、ドアの方を振り返る。


いつもは、誰も来ない屋上。


今日は誰か来たようだ。


誰かは、分からない。


その人の顔が太陽の眩しい光とちょうど被る。


目を細める。


近い付いてくるにつれわかる顔。


――淳矢だ。