「んっ……あっ…輝翔(キト)…」 下で耳障りな声を出してるのは、 俺の彼女でもなければ 好きなやつでもない。 名前すらしらない。 まぁ、この行為自体は 男として嫌いじゃない。 それでも、好きでもないやつと するそれはどこか切なくて虚しくなる。 いつも残るのは 名前もしらない女の甘ったるい香水のニオイと 空虚感だけ。 このままじゃないと、 いけないと思うものの 俺は抜け出せずにいる。