「前に写真で見せただろ。彼女だよ」


朔弥がそう言うと、



「あぁ!あの可愛い彼女さんね!」



と納得したように言った




「私、山本っていうの。よろしくね」



そして差し出された右手




だけど、なんとなく握手する気になれなかった




この子、前に朔弥にメールしてきた子だよね



だからなのかな

私はこの子を好きになれないと思った




「花音、そいつは?」




朔弥が顎で秀くんを差す




「あ、秀くんっていうの。友達」


「…ふーん」



あ、あれ?


なんか不機嫌?