「ね、今度遊ばない?二人で」 「え…」 すると秀くんは、ポケットからなにやら紙を取り出して 「ここ、新しい遊園地なんだ。行かない?」 その遊園地は、朔弥と一緒に行こうって、約束していた場所で 秀くんは悪い人じゃない 優しくて、女の子にも人気がある でも…… 「ごめんね、私行けない」 私は差し出された遊園地のチケットを、秀くんに返した 「なんで?」 「彼氏がいるの」 大好きで、大好きでしょうがない人 朔弥がいるのに、秀くんと遊ぶ事なんてできない