「おはよう、二人とも早くしないと遅れるわよ」



リビングに入ると、朔弥のお母さんが朝食のパンをテーブルに並べていた



私の家庭事情は相変わらず



だけど、昔みたいに寂しいと感じることはなくなった




だって…





「花音、何飲む?」


「ココア!」




朔弥が、隣にいてくれるから






麗華といろいろあってからというもの、私と朔弥は今まで以上に近づけた