どこまで心を冷ましても
僕ら人以外には成り切れず
その弱さにため息を吐く
向かい風に押されながら

どうして自分だけ?と不幸を投げつけるが
天井に答えはなくて
孤高のてっぺんに立ち見下ろす世界
悲しみを背に独り歩いているのは 僕だけじゃなかった

真っ直ぐ生きるには嘘が多いこの世界で
変わってほしくない物ばかりが
変わっていく 僕らを置いたままで

アスファルトに咲く花より強く
儚く生きようと決めた日
心の中で何かが一つうごめいた

待っていても始まらない
動かなければ変わらない
そう教えられた昨日を背に
また登り始める 孤高の崖を

何度この場所から見下ろしても
だれもが絶望にぶらさがり
陽の差す場所を探している
傷みさえ通りすがるくらい 真っ直ぐに

どこまで心を冷ましても
別の温もりはここに無くて
足を引きずりながら もう一度歩きだす
あの頃よりもずっと ずっと人間らしく