ミヤコがそんなことを考えながらご飯を口に運んでいると。
「おーい、そこの兄ちゃんら、ちょっとすまねえが、俺等も一緒に食べていいかい?」
「あいにくどこも満席でなあ」
向こうの方から、食べ物と酒を持った3人の男性がミヤコたちの座るテーブルへと歩いてきた。
ミヤコは周りを見渡す。たしかにどこも満席だ。
ノアに目を配ると、ノアもちょうどミヤコを見ていて、二人同時にうなずいた。
「いいですよ。」とノアが応答すると、3人はうれしそうに笑って「ありがとよー!」と酒を持ち上げながら言った。
椅子に座った3人は食べ物と酒をこちら側にも置き、二人を交互に見やる。
「ほいよ、これ食ってそして飲め!」
「遠慮すんな! この席で一緒になったのも何かの縁ってなあ!」
「そうだ! 俺等のおごりだ遠慮すんな!」
3人は豪快に笑いながらミヤコたちに話しかけ、自分たちも料理を頬張り始める。
ミヤコは若干戸惑いながら、もう一度周りのテーブルを眺めた。
どこも楽しそうに笑いながらテーブルを囲んでいる。皆が知り合いに思えるが、実際はそうでないこともミヤコには理解できた。
この国のこの街の人々は、皆他人と仲良くなるのが好きなようだった。
ならばと視線をノアに移したところで、ノアが目の前に置かれた酒を押し戻しているのに気が付いた。そういえば。
「すみません。俺たちまだ酒が飲めないんで。」とノアが申し訳なさそうに断る。
途端に3人が驚愕の表情を浮かべた。
「なに!? 兄ちゃんらまだ18じゃねえのか!」
「そうだなよく見ればそんな気がするぜ!」
「そうかそうか! そりゃ悪かった! そんならおめーらはこれだな!」


