(これは…?)


「彼はますます眉を寄せた。

 書かれているのは たったの一行。

 しかも、なんのことだかさっぱりわからない。

 その〝遺書〟には、こうあった。」


『また逢いたいです。わたしも』


「亡骸となった毒蛇の目に光る涙に、

 気づいた者は、いなかった。」