『…っ、敦也のやつ…あんな女とイチャイチャと…』 ギリッと奥歯を噛みしめてイライラを押し殺しているのは、友達の西 里美。 『まぁ、まぁ…里美落ち着いて…』 そして 里美をなだめているのが、私、金田梨杏(りあん)。 高校2年生。 私がどうしてこんな目にあっているのかというと…時は数時間前に遡る。 ―――