それはそれは寒い冬の日だった。 嵐のように吹き荒れる雪の中で、 私は一人、ポツンとベンチに座っていた。 失恋をして生きる気力もなくなって… このまま身体が冷えて死んじゃえば良い。 そう思っていた。 そんな時だった、 「由香里…? 」 私の名前を呼ぶ貴方が 目の前に立っていたんだ。