学校の教室・・・・・・・
とにかく眠い

「加川・・・・加川、起きろ」
「っ・・・・・・」

寝てしまってた・・・・はぁー
時計をみるとあと五分ほどで授業が終わる



授業が終わった合図のチャイムが鳴る

「眠い・・・・・」

昨日は歌詞を書いていた
作詞は自分でしないといけなかった

前から温め続けていた歌詞を長い時間
手直ししていて疲れていた

「大丈夫?顔色悪くない?」

声をかけてきたのは幼馴染で親友の
草中夕子(くさなかゆうこ)だった

「昨日、ちょっとね・・・・・」

わたしの隣の空いた席に座るとわたしの
方に体をむけた

「もう少しでテストだよ。体調管理しっ
かりしないと」

「え! テスト? いつ!」

「はぁ?もー。五日後とえーと来月の中旬
あたりだと思うけど」

すっかり忘れていた

CDデビューのことで浮かれていた

なんて馬鹿なわたし・・・・・

「夕子助けて・・・・・わたし、もう、
だめだ・・・・」

そう言うと夕子は両手を合わせてわたしに
向かって チーン。南無阿弥陀仏 と言った

テストが近いなんて・・・・・
ありえない

マジでありえない

「バカだな加川。最近うっかりが多いな。ぼけてきたか?」

うざ・・・・

「うっさい香川(かがわ)!!いろいろ大変なんだよ!人のこと気にするより自分のことを気にしたら?」

きつい口調で言ったがこれくらいがあいつにはいい

香川は本当にうザイ奴

なれなれしくて嫌だ・・・・・

絶対に見返してやるからな!!

「みてろよ香川」
「え?なんか言ったか?」
「あんたはバカって言った」

香川は怒ってなにかぶつぶつ言っている
しつこいなぁー。こんなことですぐに怒らなくってもいいのに