「玲花ちゃーーん!ごめんねー。わたし来れなくてー。で、社長さん。なんだって?」

「KENGOさんが作曲をしてくれることになったの。これから大変だから、がんばってだってさ」

事務所の玄関でわたしはマネージャーの石谷さんとはなしていた

「KENGO!?凄いじゃない!!ついに玲花も大物ね~」

KENGOときいて妙にテンションが高くなっている石谷さんに少しあきれてた・・・・

「も~。興奮しないでください。車に乗りますよ?」

「そうね。駅まで送らないと」

あせったように外の車にいそいで向かった


石谷さんの車に乗ると、エンジンがかかった瞬間に【ウラヌス】の<果てしない宇宙>がかかった

「あっ。これって前にやってたアニメの主題歌になった曲ですよね」

「このCDはアルバムなのよ。最近でたばっかりでね。予約して買ったの」

ずいぶんとテンションがアゲアゲだ

「石谷さん・・・・・・・・あ・・・」

「石谷さんじゃなくて和子ちゃん(わこ)でいいわよー」

「えっ・・・和子ちゃんですか?」

「そうよ。長い付き合いでしょ?」

あだ名で呼べといってるのかこの人は

「なに~~そんな顔してーーーー。あっ嫌だ~オカマだからって引いてる訳?ごめんねー。こんなんがマネージャーでー」

石谷さん・・・いや、和子ちゃんはニューハーフ、つまりオカマなのだわたしも最初あったときは驚いたけど今では慣れてしまったようなものだ発言が行動に驚くことが時々ある程度なんだけど・・・

まさか

和子ちゃんと呼んでくれといわれるとは・・・・

嫌ではないが・・・・・

「わ、わかりました。和子ちゃん?」

「ハハ!!!なんで疑問系なの?可愛いー玲花ちゃんたら~」

爆笑するいし・・・和子ちゃんに対し、わたしは愛想笑いをするしかなかった

車の中では笑い声が響いていた・・・