愛するが故に・・・

「一之瀬…少し高山を借りても構わんか?」


「もちろんです。」


一之瀬は一言そういうと、高山をみた。

無言で会話をしているのだろう・・・気に入られてこい…


俺は、高山と立石を連れて、席に戻った。


「高山…まあ飲めや…」


俺がそういうと、いただきますと一言いった。

俺が、グラスに口をつけたのを確認すると、高山も自分のグラスに口を付けた。


「お前…今、どうなんだ?」


「会長、どうとは?仕事はおやじに任されていることはこなしているつもりですが…」


「いや…女関係だ。お前もそろそろ身を固めてはどうだ?」


「・・・まだまだ若輩者の自分が妻をもらうだなんて。」


高山は理香とは遊びのつもりなのか?

それならば許すことはできない。


「そうか?噂には女がいるそうじゃないか」


「・・・まだまだ、子供ですから。」


理香が子供か…俺の大事な娘を子供扱いか…

その子供を夜な夜ないたぶってんじゃねえだろうな