愛するが故に・・・

「理香さんが直接会長に送ってこないのは始めからですね。

 周りをよく見ているというか、なんていうか…」


「ああ、俺に直接送って迷惑かけたらと心配なんだろう。

 あいつみたいだよ。

 口では自分のためと言いつつ、本当は俺のためだな」


理香を思いながら、俺はあいつを思い出していた。

理香の母親だ、。


そんな時、立石が声をかけてきた。



「会長…高山が来ました」