愛するが故に・・・

「「会長…おめでとうございます」」


色々なところから声がかかる。

毎年の事とはいえ、俺のご機嫌取りばかりだ。


「会長・・・」


立石に声をかけられた


「こちら、プレゼントになります」



そう言って手渡されたものは理香が言っていたものだろう。

今日もらったものの中で一番嬉しいものだ。


「会長、良かったですね。」


立石は嬉しそうな顔をしながら、俺に渡す。

立石は俺が駆け出しのころからの付き合いだ。

理香の母親の事も知っている。もちろん理香の事もだ。