愛するが故に･･･

電話を切って？切られてから１０分が経過した頃、

見知らぬ男性が声をかけてきた。

和真さんの周りにいた人なんだろうか…
　黒っぽいスーツを着た大人の感じの人だった。


私は思い出そうとしたけど、
あの状況下で周りを見る余裕もなかったから思い出すことはできない。

とりあえず、何か御用ですか？と無難な内容で話しかけた。

すると、私の考えとは全く違った回答が男性から降ってきた。


「ねえ…一人？これから飲みにでも行って楽しいことしようよ…」


これはまさしくナンパというものじゃないか…

私は、断ろうとして声を出そうとした・・・その時、


「てめー…誰の女に声かけてんだぁ・・・」

いきなり声が聞こえた。

私はびっくりして、声のするほうを振りかえった。

そこには鬼のような形相の和真さんと二人の男性が立ったいた。

私に声をかけてきたナンパ男は
　焦ったようにその場を後にダッシュで逃げて行った…