愛するが故に・・・

今のはプロポーズだよね…

和真さんが私の旦那様になるんだよね…

うれしい…

私は和真さんに向けて、『ハイ』って返事をしようと和真さんの顔を見た。

でも、その時に、父の顔が浮かんだ。

和真さんは私の父親を知らない…

言わないでそのままでいいわけがない。

でも…和真さんを失いたくない。


「りか…どうした?

 急に難しい顔したぞ。」


『・・・・・』


今言わなければ一生言えない気がした。

でも、私は…言えなかった。


その日は、そのまま何となく言葉を濁して、自宅に帰った。

きっと和真さんは私が何かを言いたいことがあるのを分かっているけど、

何も言ってこない。

きっと、待っているのかも知れない…