愛するが故に・・・

「理香…てめぇー何言ってやがる?

 俺が理香を離すわけねえだろうが…

 それになんだ、二番とか三番とか…

 俺にはそんなのいらねえ。

 お前だけいればいい。」


和真さんが言ってくれている言葉が今はまったく頭に入ってこない。


「んったく…何を言い出すのかと思えば…

 理香しかいらねえって言ってんだろが…」


和真さんはそう言いながら、私を抱きしめてくれた

和真さんの体温を感じながら私の頭が少しずつクリアになっていく。