愛するが故に・・・

『和真さん…悩み事でもあるのでしょうか?』


「ん?なんでだ?」


『考え事をしているのが多いようなので…』


「あぁあ…まあな」


なんとも歯切れの悪い、和真さんらしくない。


『和真さん…私には話せない事なのでしょうか?』


「いや。理香のことだ。」


私の事?何のこと?もしかして別れるとか?

そんなのいやだ。

和真さんがいなかったら生きていけないもん。


『いっいや。別れたくない。

 お願い…そばに居させて…

 ニ番でも三番でもいいから…』


私は、和真さんから別れを切り出されたのではないに、

頭の中はそれでいっぱい。

本当は二番も三番もいやだ。

でも、和真さんの傍にいられるなら、そんなのどうでもいい。

そんな思いだった。