愛するが故に･･･

涼子さんの話だと、

彼氏の上司に彼女ができて、その彼女のお世話もしなくちゃいけないという。

そして、その上司が相当その女性にのめりこんでいるようで、

仕事がなかなか進まず、仕事も忙しいので、

涼子さんとの時間が取れないのだという。

でも前にその上司に一度あったけど、

そんな女性に落ちるような人には見えず、

女性が寄ってくるような感じで、いくらなんでも、

そこまでするとは思えない人なのだと言う。

だから、彼氏が言っていることは嘘で、

他の女の所に言っているのではないかと疑っている、ということだった。


『うーん。涼子さんの彼を見たことないからはっきり言えませんが、

嘘をつきとおせるような内容ではないですよね。

　だったら、すべて本当の事なんじゃないでしょう？

　お仕事は何をしている方なんですか？』


「…なんて言ったらいいのか…夜のお仕事をしている秘書みたいな？

　正直私の良く知らないのよ」


何だか、難しい職業だぞ。

もしかしたら、クラブとかのマネージャーとかなのかしら？

でも、こういう風に濁して話をするってことは言いたくない職業ってことよね。

そこは突っ込んで聞かないほうがよさそう…