愛するが故に・・・

和真さんと一緒にお風呂に入るといつも意地悪をしてくるのに、

さすがに昨日の事はやりすぎたと感じているのか、

ちゃんと私を洗ってくれてお風呂を後にした。


お風呂を出ると、ドライヤーで髪まで乾かしてくれた。

会長と呼ばれている一つの組織のトップにいる人に

こんなことをさせている自分が何だか恥ずかしくなってしまった。


『あっあの…髪くらい自分でできますから』


「いや…いい。俺がやりてーからやってんだ。

 気にすんな。」


和真さんは上機嫌で私の髪を乾かしてくれた。

和真さん自身もまだ、髪がぬてれいるというのに…



髪を乾かし終えると、


「飯でも行くか?」


とたずねてくれた。