愛するが故に・・・

『立石さん…もう少しだけ待ってもらえませんでしょうか?

 和真さんには必ず私から話をします。

 でも…もう少し。』


立石さんは私の言ったことに一瞬困った顔をしたけど、



父が

「分かった。理香の人生だ。理香の思うとおりにすればいい。

ただし、今回のような事があったら必ず相談しなさい。」

そう言ってくれた。

父はきっと何もかも分かってくれているんだって思う。

父の大きさをまた知ったような気がする。

私は、父との話が終わるとマスターにまた来ることを伝えお店を後にした。



お店を出るともちろんマンションにいた男性たちが待っていた。

私はいつものように会釈だけをして、自宅マンションに帰ってきた。