愛するが故に・・・

『そうですか…すいません。

 何も相談しなくて』


「理香さんのお気持ちは会長も良く分かっていらっしゃいます。

 高山が対応していたので、少しは安心していたようですが…

 詳しいことはお会いしたときにでも…

 高山の護衛の事ですよね。

 そうですね、ではいつもの店に来ていただけますか」


『分かりました。それでは、これから準備をしまして出ますね』


「ではお待ちしております」


立石さんとの通話を切り私は出掛ける準備をした。


部屋を出て周りを見渡すと、きっと和真さんの部下と思われる人がいた。

私は少し頭を下げてからタクシーに乗る。


いつもの店へ向かうために。