愛するが故に・・・

いやな気持を引きずりながら、

仕事を進めていたけど、やっぱり気持ちが浮上しない。

そんな時は仕事の回転も悪く、

昼休みにはいるまでに本当に最低限の仕事量しか終えることができなかった。



昼休みになると、また以前のような目で見られるようになった。

聞こえないように話しているのだろうけど内容はばっちり聞こえてきた。

「森本さんってホストにはまっているらしいよ」

「はまりすぎて、この会社のお金だけじゃ足りなくて夜も働いているんだって

 同期が夜の街で見かけたって…」

「ほんとに…かわいい顔して良くやるよね。」


なんなんだ。この会話・・・

夜の街で見かけた?

それってただ、飲みに行った帰りとかじゃないの??

和真さんの仕事関係で夜連れ出されたことはないから・・・


本当に噂好きな女子社員は困る。

まあ、すべてが嘘なんだから私が焦ったりする必要な何もない。

ほっとけばいいや・・・

この前と同じように私はほっておいた。


その行動が、角田のプライドをさらに傷つけていたみたいだった。