愛するが故に・・・

「あの…田中さん。理香さんって何者ですか?」


「あぁ?なんでだ。」


「だって、あの会長が惚れて落した女で…

 俺たちにまで、あんなにやさしい言葉かけてくれるなんて信じられないですよ

今まで、ここに来ていた女たちとは大違いだし…」


「まあな。あの会長が本気で落したんだ。そんな女なんだろうよ。

 それに、彼女、まったくって言っていいほど、

 会長にものをねだらねえそうだ

 会長が逆に何にもほしがらねえから困るって言う位だからな」


「俺だったら、会長の名前も金も使いたい放題してみたいですけどね…」


「まあ、会長にしてみたら、それがかわいくてたまんねえんだろうよ

 まあ、ひとつ言えることは…絶対手を出すなよ。命が惜しければな…」