愛するが故に・・・

「高山か?」


当たり前でしょ。


『ねえ。本当に何があったの?誕生日のパーティーから和真さんがおかしいの。

 夜出歩くなとか…急に私に付く部下の人数を格段に増えているし。』



「ああ…何も。ただ、高山が親父さんの話を逆に取ったのかもしれねえな。」



『逆?』



「この間のパーティーで親父と高山はさしで話をしたんだ。

もちろん理香ちゃんの事とは言ってねえと思うが…
 
その時に、親父が今の女…つまり理香ちゃんを大事にしろって意味で言ったんだが…

それをどう勘違いしたのか、理香ちゃんが親父に何かされるんじゃねえかと

警戒してんだよ。

まったく…親父が理香ちゃんになんかするわけねえじゃねえかなぁー」