赤髪は目を合わせなかった。彼なりの優しさだと分かっている。
「ありがと」
ブラックコーヒーを口に含んだ。ああ苦い。でもここのコーヒー好きじゃないかも……酸味が強い。
「女ってみんな甘いもん好きなのかと思ったけどそーでもねえんだな」
「男も女も関係ないよ」
男だから働けとか男だから我慢しろとか女だから家事しろ~なんて、フェアじゃない。変。
「そうだな、カンバラがそうなだけ」
私が頷くと、赤髪ユウはホイップクリームまみれのキャラメルシェイクを一口飲んだ。小さく呻き声がした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…