病院に着くと、パパは酸素マスクをして、体中にいろんな管が繋がれていた。

「あ…綾音…おかえり。」
「ママ…ただいま。」

長い間、沈黙が続いて「ピッ…ピッ…ピッ…」と、まだパパが生きている証拠である音だけが、病室内を支配した。