Special Edition



俺らは飲み物を持って2階へ。

宿題をテーブルに広げ、

毎度の事、俺が絢に勉強を教える。


「だから、さっきも言ったろ?ここはこの公式を使って…」

「あっ、そうだった……うん」


絢の苦手な数学を俺は丁寧に教える。



1時間程して、少し休憩。

すると、絢の視線が……。


「ん?……何?」

「ん?ううん、何でもない」

「それにしたら、ジロジロ見過ぎ」

「ッ!!ご、ごめんなさい」


可愛らしいニコニコの笑顔で

穴が開くんじゃないかと思うほど見られている。


「フッ、まぁ、絢の考えてる事なんて大概想像がつくけど」

「へ?」

「絢、考えがダダ漏れなんだよ」

「んッ?!////な、なっ、何が?」


慌てふためく彼女を余所に

俺はオレンジジュースを口にして、


「来週の木曜日だろ?」


俺は意味ありげに答えると、


「ぅえっ、あっ、いゃっ……」