「潤くん、おかえり」
「ん、ただいま」
ニコッと微笑む彼女。
俺にとって、彼女さえいれば
あの妖怪女2体はどうでもいい。
まぁ、ここ1カ月近く、俺に気を遣って
騒ぎらしい騒ぎを控えてくれていたし、
今日ばかりは仕方ないか。
俺と葵もリビングへ移動して。
何だかんだと3時間も飲み続け…。
久しぶりの酒に酔いが回ったか?
「潤くん、大丈夫?」
「んー……ちょっと酔ったかも」
「疲れが出て来る頃だろうし、先に休む?」
「ん」
ヤバい、意識はあるがクラクラして
身体がカーッと熱くて堪んねぇ。
「姉貴、俺ら先に寝るな?」
「すみません、お先に…」
「どうぞ、どうぞ~邪魔しないから、どうぞごゆっくり~」
「葵を宜しくねぇ~」
ニタニタ怪しい笑みを浮かべてる
妖怪ババア2体をリビングに残して、2階へ。



