「葵」
彼女の耳元で優しく呼び掛けると、
「………ん?」
意識朦朧としている彼女。
あぁ~~もう、こんなにも……。
俺は彼女に我慢させてたんだな。
俺は葵を優しく包み込み、
そっと髪を撫でていると、
「……潤くん?」
「ん?」
彼女は上目遣いで俺に、
「あのね?」
「ん」
「お、お願いがあるんだけど…」
「ん?……お願い事?」
「うん……ダメ?」
「いや、別にダメじゃないけど……何?」
葵は恥ずかしそうにおでこを俺の胸につけ
「…キ……ス…マーク……付けてくれる?////」
「……えっ?」
小さく呟いた彼女に聞き返すと、



