肩で息をするゆの。

俺はそっと唇を離し、



「ゆののお願い事は?」

「えっ?」

「ん?」

「………お料理が上手になるようにと…」

「フッ……料理か…」

「だって、私……料理音痴だから…」

「フフッ……気にすんな」

「へ?」

「料理しなくても俺的には全然OKだから」

「はい?」



俺はゆのから少し離れて。



「初物は東向いて笑うんだったよな?」

「えっ?」



俺はチラリと東方向にニヤリと笑って…



「では、戴きます!!」

「えっッん?!////////」



俺は頬を赤く染め上げているゆのの唇に

誘われるように口づけを。




今年最初に口にしたのは


極上で旬の甘美な愛妻・ゆの。


俺を虜にして、翻弄する。


心も身体も何もかも全て……。



 ~FIN~