鍵を開け、中へ入ると。



「隼斗さん、シャワー浴びますよね?」

「ん?……そうだな」

「では、お先にどうぞ。私はコレなので…」



ゆのは袖を振って…。



「ん、分かった。じゃあ、お先に…」

「はい、ごゆっくり」



ゆのはくるりと俺に背を向け、衣装部屋へと。


そんなゆのに俺は……。



「キャッ?!」



駆け寄って、後ろから抱きしめた。



「やっぱり、シャワーは後にする」

「えっ?!」

「今はゆのがいい」

「?!/////////」



俺はゆのの首筋に唇を押し当て、

硬直しているゆのの帯締めを解き、

帯揚げに手を掛け、唇を少し離した。



「は……隼斗さ…ん」



振り返り俺を見上げるゆの。

自然と視線が絡む。



「ゆの」



俺が優しく名前を呼ぶと…