杏花は笑顔でサラッと。
ってか初日の出メインなら、
こんな時間に出発しなくてもいいんじゃねぇの?
はぁぁぁ……。
ホント杏花は興奮すると暴走すると言うか、
超マイペースと言いますか……。
まぁ、そんな無邪気な所も可愛いんだが。
「何?何で笑ってんの?私、変な事言った?」
「ん?……フフッ……別に」
「んッもう!!」
杏花は頬を膨らませ、
可愛らしく俺を睨んでいる。
そんな顔もそそられてしまう俺。
赤信号で止まった瞬間。
―――――チュッ。
杏花の頬にキスをした。
都心から高速に乗り、
九十九里浜・片貝海岸を目指して。
そして………。



