それなら、杏花と2人。

ゆっくり初日の出を楽しむのもいいかもな。


俺は杏花が用意したコートを羽織り、



「んじゃあ、初詣&初日の出ツアーと参りますか?!」

「キャァァア~~~!!要、だ~いすき!!」



大興奮で抱きついて来た杏花。



「ん?杏花、お前、それ薄着じゃねぇの?」

「そう?寒く無いよ?」

「そりゃそうだろ、家の中なんだし」

「う~ん……じゃあ、違うコートにして来る」

「ん」



杏花がコートを着替えてリビングへ下りて来た。



「お待たせ」

「ん、じゃあ、行くか?」

「うん!!」



杏花は満面の笑みで玄関へ。

鼻唄まじりでブーツを履いている。

フッ、そんなに嬉しいモノなのか?



「杏花、すげぇ楽しそうだな?」

「当たり前でしょ?大好きな人と初詣と初日の出を見るのが夢だったんだから」



杏花は瞳をキラキラさせて。