「小町に似た女の子を頼むな?」

「へっ?」

「息子だったら、今以上に嫉妬しそうで。ってか、絶対するっ!それは間違いないな、うん!」

「…………フフッ」

「何だよ、笑うことねぇだろ」

「だって、真剣な顔して、何を言い出すかと思えば………」

「しょうがねぇだろ?俺以外の男に、触れるのも触れられるのも嫌なんだから」

「ッ//////ありがとっ、そんな風に言って貰えるなんて/////」

「小町は俺だけ見てろよ。例え、ガキであってもよそ見はすんな」

「はいはい。でも、性別なんて、とうに決まってるのよ?」

「え?」

「判るのはもっと先だけど、性別自体は既に決まってるから」

「何だよ、それ。じゃあ、1/2の確率って訳か?」

「………そういう事になるわね」


私の肩におでこを乗せ、ほんのちょっぴり落胆する大和。

『独占欲』を理由に娘が欲しいだなんて、可愛すぎる。


私は健康ならどちらでも構わない。

でも、息子に翻弄される大和も見てみたいかも。

溺愛されるって、やっぱり倖せをダイレクトに感じれるモノね。


私の身体を抱き締める腕に力が入り、大和はゆっくりと顔を持ち上げ、


「俺の夢を叶えてくれて、ありがとうな」


極上に破顔した彼。

そんな彼の唇にそっと唇を重ねた。


―――――私の夢も叶えてくれて、ありがとう。


~FIN~