目の前に10種類程のプチケーキと
5種類のアイスクリーム
小さな器に盛られた3種のゼリー
その上、それらを覆うような
綿あめと繊細な飴細工
そして、極めつけは…
パチパチキラキラ光り輝く小さな花火。
「わぁ~~凄~~~い!!」
思わず感嘆の声を上げると、
「ごゆっくりどうぞ…」
スタッフは笑顔でテーブルを後にした。
両手を合わせて花火を見つめていると、
「フフッ……」
花火越しの潤くんが鼻で笑った。
「ん?どうかした?」
「いや、そんなに感動したの?」
「えっ?!……ッ!!//////」
私の興奮気味の姿を
じっと眺めていたみたい。
………恥ずかしい。
潤くんは頬杖をついて微笑んでいる。



