スッとスライドドアが開き、オフホワイトのセーターにグレーのロングスカート姿で寿々さんが姿を現した。
「いっ、………一颯くん、ごめんね?」
彼女は眉間にしわを寄せ、申し訳なさそうに歩み寄って来る。
「何で、謝るの?謝るなら、俺の方じゃん」
「えっ?」
「だって、不可抗力とは言え、下着姿を見たのは俺なのに……」
「………い、嫌じゃないの?」
「は?…………何で?」
「何でって………」
彼女は両手の指先をモジモジとさせながら、俯いた。
「貧相な身体で…………申し訳ないっていうか………」
呆れた。
好きな女性の下着姿を見て、嫌に思う男がいるだろうか?
俺はてっきり、奴との事を……俺が気にすると気遣って言っているのかと思ったけど。
ホントに、寿々さんって………自分に自信無さ過ぎ。
まぁ、俺も言葉にするほど自信は無いけど、でも、それなりに鍛えてるし。
みすぼらしいとは思ってない。
それに、寿々さんの身体は綺麗だと思う。
色白だし、肌はスベスベしてるし……。
何より、さっきみたいなちょっとエロい下着を着けてるのかと想像すると、マジでヤバい。
イメージ的には清楚な感じだけど、やっぱり年相応の大人の女性だ。



