取り皿と箸を持ってリビングに行くと、
「………呆れた」
3人は手でつまみ食いしている。
「はい」
皿と箸を手渡すと、物凄い勢いでがっつく3人。
真面なもの、食べてないのかよ!!
俺は再びキッチンへと戻り、お茶を4人分淹れた。
そして、それを手にしてリビングへ戻ると……。
「これ、一颯が作ったんじゃないだろ」
「へ?」
「味付けが微妙に違う」
………兄貴は変な所が鋭いらしい。
兄貴の言葉に両親の視線が俺に向く。
「それ、彼女が作ってくれた」
ちょっと照れながら答えると、
「一颯、彼女いたのか?」
「最近、出来た」
「あら、じゃあ、何で連れて来なかったの?」
「連れて来たら、家政婦みたいに扱うだろうが」
「あらやだ、失礼しちゃうわぁ」
「兄貴も何とか言えよ」
「ん~、確かに母さんはやり過ぎだ。麻里香だからいいものの、一颯の彼女は速攻で逃げるかもな」
「だろ?」
「だって、しょうがないじゃない。料理の事なんて分からないもの」
寿々さんが作った料理を頬張りながら言い訳をする母親。
そんな母親を見て、徐に父親が口を開いた。



